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海外駐在子女の英語習得と英検について



保護者の海外駐在に伴い、海外の現地校やインターに転入してサバイバルする駐在子女の英語習得のサポートをしています。


小学校高学年以降、中高生でいきなり現地校の授業についていかないといけなくなった子どもたちは、本当に大変な思いをしながら、英語を身につけます。


そんなふうにとても頑張っている子どもたちの英語習得について、 私がどのようなことを考えてサポートをしているのか、記事にしてみます。




英語習得は、自転車の運転や、泳ぐこと、車の運転、ピアノなどによく例えられます。

例えば今回は、自転車のたとえで説明してみます。


私の英語サポート対象のひとつは、英語ゼロでアメリカへ来て、授業にもついていかないといけないけど、なにもかもさっぱりわからない!というお子さんです。これは、引っ越してきて、自転車という乗り物を初めて見た状態です。


ハンドルやサドルやペダルも見たことも触ったこともなくて、何がどう動くのかさえわからない。その状態のお子さんに、私は、自転車練習の最初の段階を提供します。そこではタイヤとペダルの物理的な関係などを小難しく説明する必要はなく(日本の文法用語を使った文法学習)、でも何をどうしたらどう動くのか(使える基本文法)を、順序よくみせて、安全な場所で、実際に乗ってみるサポートをするわけでです。みんな、ちゃんと教えてもらうと、意外とすぐできるんです、スッと地面を蹴って進むところまで。


自転車にまたがってバランスをとってスッと進む感覚をつかめたら、あとはたくさん漕いで、転びながらも練習あるのみ!で上達しますよね。それが小学校低学年までのお子さんに見られる英語習得です。

小さなお子さんは、広い空間で、転んでもあまり痛くない仕様の地面で、ひたすらシンプルに自転車を漕いで遊びます。だから、はじめはコツがわからずこわがっていたお子さんも、周りの子を見ながら少しずつ感覚をつかんで、そんなに長い時間をかけずに、元々そこで漕ぎまくって遊んでいた子どもたちに追いつきます。


一方でミドルスクール以上のお子さんの状況はというと、同じように初めて乗る自転車なのに、いきなり狭い空間でBMXを練習しているような場所に連れていかれます。まだまともに漕いで乗りこなせない状態なのに、乗ったまま停止したり、段差を超えたり、そんな練習(アカデミックな課題)に追われます。そしていきなりそれを審査さえされてしまします(成績)。


学校に行っている時間がこういう状況ですから、帰宅したあとは、本当は、小学生たちが遊んでいる広い平らな空間で安定して自転車をこぐ練習をしてほしいのですが、、ここで、放課後時間は英検の勉強、というまた別の狭い空間へ行ってしまうことになります。そこでもまた、自分の実力を超えた難しい技を練習しなくてはならないのです。でも、それをこなせるとCertificateを得られます。ただ、これは日本に帰ってきたときにだけ認められるものです。


帰国後の進路に役に立つので英検を優先してもいいと思います。でも、きちんと自転車を乗りこなす実力をつけることにも時間を使う意識が持てたら、本当に使える英語の習得につながります。


私が提供するレッスンは、自転車を普通に乗れるようにするためのつきっきりの練習です。緩やかな坂道や特別な補助輪などのツールを自作したりして、乗りこなせる感覚を早くつかめるよう、サポートしています。ですから短期間で役目を終えます。


本当は、元からいた子たちがいる広い空間で、ほかの子達がグングン漕いで遊んでいる中で真似して練習するほうが、やはりよいのです。そこでは、その時流行りのちょっとした小技も見られるでしょうし、自転車の色や装飾もトレンドがあるでしょう。それらは私の提供する個人の空間ではなかなか得られません。説明してもらってわかるものではなく、周りを実際に見て感じ取って、自分もそんなふうにしてみようかな、と思って真似するものですから。


それでもきっと、いきなりその場に入っていくのは怖いし気が引ける、、まずは一人でやる自主練の場があったらいいのに・・私のレッスンではそこを担っています。


英検のサポートもしていますが、できればそれだけではなく、資格として得られるものはないけれど、自由に使える言語としての英語習得の土台を作ることが、私がメインで行っているサポートです。

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