単語の覚え方(Snowman=ゆきだるまではない!?)
- 梓 鈴木
- 2023年8月12日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年8月21日
(2020年4月17日にnoteに投稿した内容の転載です)
snowman = ゆきだるま apple = りんご spring recess (spring vacation)= 春休み
英語を見たとき、聴いたとき、こんな風に頭の中で日本語で翻訳している方、多いかもしれません。
それも一つの方法ですが、外国語をスムーズに使いこなすようになるために、このように日本語で知っている単語に翻訳するのではなく、その言葉そのもののイメージ(映像)で単語を捉える方法を試してみてください。
なぜかと言うと、多くの単語は、その文化などバックグランドを含んでできています。同じと思われるものでも、少しずつ姿形や実際の意味が違うのです。それらを、自分の持っている自分の言語の単語とイコールにしてしまうと、少しずつズレが生じてしまうというか、、同じプラットフォームに乗って話している感がなかなか生まれてこないのです。
具体的にあげてみましょう。
日本人の私たちが親しんできた「ゆきだるま」は、雪玉2つ、頭にはバケツあるいはニット帽を被っているイメージですよね?

一方、snowmanのイメージはどうでしょうか。おそらく、アメリカの子どもにスノーマンを描かせたら、雪玉は3つ、頭にはシルクハット、になると思います。

apple=りんご」についてはどうでしょうか。
りんごはりんご、ではあるのですが、、アメリカで日常に見るりんごは、日本のものより少しだけ小さくて、形も下の方が少しすぼまっていて、つるつるしていて、赤が濃いものかもしれません。そして黄緑のりんごをデフォルトで思い描く人も多いようです。
「spring recess=春休み」についても、もちろん同じ学校の春休み期間を意味するのですが、アメリカの子どものspring recess は、基本的にイースターとパスオーバーという季節のイベント(宗教のイベント)と結びついています。日本での「春休み」は、新年度!桜!入学!など、やはりバックに持っている前提のようなイメージがありますよね。
なので、私は、「春休み」は「日本の春休み」、アメリカの"spring recess"は、「スプリングリセス」、と翻訳せずにそのまま理解するようにしています。
単語を翻訳して日本語の単語に当てはめない方が良い理由は、
2言語を同時に頭の中におくと、聴くのも話すのも時間がかかる
多くの場合、ことばは違う言語にイコールで置き換えられない
ということです。
もちろん、ぴったり同じ内容を意味する単語もあります。椅子とか机とか、、、でも、家、とか、ペンとか鉛筆など、、同じだよね?と思うようなものも、やはり各国でイメージする形や商品が違うこともあります。ですから私は、例えば英語で"Pencils"と言った瞬間には、黄色くて後ろに消しゴムが付いているもの(しかも多分HBより薄いもの)を思い浮かべて、「鉛筆」と日本語で言った時には、黒か濃いえんじ色の消しゴムが付いていないもの(多分B)を思い浮かべます。
単語にもよりますが、イメージを確認するために、Googleさんにイラストで出してもらうと面白いかもしれません。
単語を覚える方法は、人それぞれだと思いますが、赤ちゃんが言葉を覚えるように、そのものを思い浮かべて画で覚える、そして、それはきっとこういうもの、という輪郭を描いていくことを意識してほしいと思います。
"apple" とみたときに、「りんご」と頭に日本語を出して考えるのではなく、りんごの絵、イメージを思い浮かべる、さらに "a red or green, round fruit"という表現で思い浮かべる。そうすると、2言語を同時に頭の中に入れないので、英語だけの思考をする練習になります。
英語で単語の輪郭を描いてみましょう。
池 = water, frogs, a place to go fishing マラカス= music, shaker, use your hands スーパーマン= helps people, has special powers, can fly
日本語を間に挟むことなく英語のイメージと言葉をくっつけていくことが、目標です。これをするにはまず画像を思い浮かべますよね?そこが大切です!
まあ、、英単語と日本語単語で言葉同士くっつけて覚えてしまった方がずっと早いので(苦笑)、単語によってはそれでもいいのですが^^;
でも、まずこのように、「違いを捉えた」上で、「appleはりんご」、「snowmanはゆきだるま」、と整理するとよいかと思います。
先の池やマラカスの例ですが、単語の輪郭を「英語で」描くことは、実は、英語を話していることなのに、気づきました?
What is a zoo? Well, it is a place... we can see animals... like lions and bears... there are fences... in cities.. not wild....
ほら、これができたらすでに英語話者ですよね!👏
また、難しい単語を覚えるときは、正確に覚えられなくても、それが「いい感じ」か「悪い感じ」か、「笑ってる感じ」か「悲しい感じ」か「嫌な感じ」か、、などのイメージだけでもその単語との出会いの時に紐づけられるとよいと思います。(11歳の息子は、ブー、とか、めんじゅー(面倒)、とか、そんなざっくりしたイメージで単語を分類しているようです・・・)
でも実はこの方法、とても良いのです。
単語の意味をざっくり大きく捉えることで、多義的な使い方をいちいち暗記する必要がなくなります。単語を語源で覚えることと同様です。
たとえば、簡単な単語であげると、、
hand は、「手」と覚えますよね。でも、手だけとは限りません。バナナの房とか、時計の針もhandと言います。これを、「手」と限定して覚えずに、「何か元になるところから枝分かれして伸びている細い部分」のイメージで覚えておけば、矛盾なく全てを受け入れられます^^
capital は、「首都」と覚えるかもしれません。でも、これを「大きいところ」とイメージしておけば、首都のcapitalも、大文字のcapitalも、資本金のcapitalも、形容詞の「主要な・重要な」という意味のcapitalまで、なんとなく理解することができませんか?
単語を覚えるというのはなかなかに難しいことです。私も非常に苦手です。人によって覚えやすい方法は異なると思いますが、なるべく負担を感じずにたくさん何度も出会う方法がオススメです。
QUIZLETやSpelling Cityというアプリ/サイト、それから本、歌、などでたくさん新しい言葉に触れていきましょう。これらについては、また追って紹介したいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。お疲れさまでした!
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